エレキギターのシールドが煩わしいのでワイヤレスを使ってみた

エレキギターのシールドが煩わしい。。。

シールドが鬱陶しいのでワイヤレスの導入を検討
調べてみると、ワイヤレスシステムが10万円以上した昔に比べて随分安くなっていることに気づく
あくまでも昔はプロユースなスペックで
最近の技術革新で数千円〜数万円のレベルで手に入るものも珍しくなくなった。このページの動画版はこちら

Gettaria WS-20

まずはGettaria WS-20を購入して試してみた。

WS-20
確かアマゾンで5000円ぐらい、
音は意外と良い、あくまでも家での練習に十分耐えうるというレベルだったが、
とても壊れやすい。
初回購入時は充電できず返品

交換いただいた物は、2〜3回の使用でスイッチが入らなくなり、使用不可
音質分析もしたいところだったが...壊れては仕方がない。
音が軽く、抜けが良い感じの音だった。

好みの音質で『おっ』と思っただけに残念...

個体ごとのあたり外れもあるのだろうが、安かろう、悪かろうということだろうか

この価格帯(5000円前後)の製品はいろんなメーカーが出しているので(楽器製造業界隈では聞いたことのない)
まず安くワイヤレスを体験してみたいという人は購入してみると良いと思う。
数千円で数日はワイヤレスの感動を楽しめると思う。

BOSS WL-20 vs LINE6 RELAY G30

まあ、Gettaria WS-20は5000円程度(安物)のものなので仕方ないと諦めるとして、
価格を考慮しBOSSのWL-20とLINE6 RELAY G30を検討してみた。
価格は両方とも2万円前後、上記のような聞いたことないメーカーのものではなくなんとなく安心できる。

2万前後とはいえ、サラリーマンには結構な出費、まずはスペック上で比較してみた。

LINE6 RELAY G30 BOSS WL-20

基本スペック比較

Gettaria WS-20BOSS WL-20LINE6 RELAY G30
動作帯域2.4GHz2.4GHz2.4GHz
電源リチウムイオン電池(USB充電)リチウムイオン電池(USB充電)トランスミッター 単3電池
レシーバー    DC9V
同時使用チャンネル数6146
伝送範囲30m(見通し)15m(見通し)30m(見通し)
レイテンシー2.3ms2.9ms
充電時間3時間ぐらいレシーバーのみの充電:約3時間
トランスミッターと同時充電:約4時間
-
周波数特性20Hz - 20kHz10Hz - 20kHz
使用可能時間不明約10時間
※使用状態によって異なる
約8時間
※使用状態によって異なる
価格(アマゾン 2020/8/21現在)4880円20350円13398円

初心者の方にはなんだかわからない言葉が並んでいるのでかいつまんで説明すると

動作帯域:

飛ばす電波の周波数のこと、免許なしで使用できるのは800MHz帯と2.4GHz帯なので、どちらかであれば気にする必要はない

伝送範囲:

送受信できる距離のことを言います。
携帯電話でも田舎の方にいくと電波が届かないってことがあるでしょ?
そんなイメージです。見通しとは見通しの良いところでという意味。
G30の方が30mとWL20の倍になっているが、家、スタジオでの使用を想定するならとも十分。

レイテンシー:

電波がギター側(トランスミッター)からアンプ(レシーバー)に届くのにかかる時間です。
両製品とも2ms台なので大差なし。
ちなみに2msとは2/1000sec= 0.002秒

BOSS WL-20→ 0.0023秒
LINE6 RELAYG30→0.0029秒

この程度のレイテンシーは体感できません。

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電源:

充電しなければ使えないWL-20に対して
G30は電池&ACアダプタ駆動なので、
バッテリー切れを起こしても電池を交換さえすれば良い
電池の交換さえすれば使えるので永久に連続使用が可能。

価格:

両方とも2万円台のはずが、なぜかアマゾンでLINE6が安い(14000円)

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基本スペックまとめ

基本スペックはほぼ同等といって良い。
あとは、電源はアダプタ供給のLINE6 G30をどう考えるか?になる

私的には、シールド、コードが不要になるWL20をおすすめする。
エフェクターのパワーサプライを使用される方は気にならないと思う。

ただし、WL20に採用されているリチウムイオン電池には
デメリットがあり下記のように充放電を繰り返していくと使用可能時間が短くなり
500回程度充放電したら交換になる。
スマホのバッテリーが持たなくなったな?と感じることがあるでしょ?あれと同じ感じです。

定格電圧3.7V、満充電状態で約4.2V、終止電圧で2.8Vが電池の電圧特性である。 充電のサイクル回数は500回程度であり、保存による自己放電量も少ない高性能な電池として普及している。リチウムイオン電池の場合、500回の充電サイクル回数を繰り返した時点で、電池容量が60%程度まで減少するとされている
                                                                      引用元: リチウムイオン電池の概要

G30の欠点として、トランスミッター側の電池ボックスの蓋が弱く
テープなどで押さえておかないと開いてしまう。
この辺りはメーカーに改善してもらいたいところです。

まとめ

シールドの煩わしさから解放されたいという、
本来の目的に一番合致するのが、BOSS WL-20
電池を入れ替えれば再び使えるので
バッテリー切れといったトラブルにほぼ無縁なのが、
LINE6 RELAY G30といったところ。

音質的、使い勝手に差はなく好みによると思われる。

最後に.....安物は買うな!です。